夜曲

　音もなく　忍び込み　夜にただよう
　窓むこう　光る雨　想い乱れて
　冬の空　笑う君の声をさがした

　　迷いこんだ道は　逆さまにして歩く
　　どこか違う場所に　寝ころんでみたら
　　力が脱けて　大きな涙にのみこまれそう









　愛の里

　Mama の胸で　眠れば
　Hey Boy ?
　この暗い暗い道
　孤独（ひとり）で歩いていける？
　そんな　ことばも　ことばも　風になる

　Papa の肩に　登れば
　あの大きな海の向こうの大きな街へ
　いってみたい　行けるかな？
　そんな　想いも　想いも　夢でなく

　　手をのばしたら
　　そこにいる人
　　あたたかい力　愛の里









　いのちのうた

　火が消えるよ　火が消えるよ　いのちよ
　手を上げるよ　手を上げるよ　ひかりよ

　　朽ち倒れし　朽ち倒れし　このからだ
　　忘れがたき　忘れがたき　おもかげに

　Ah- 愛し日　Ah- いまいずこ

　最後にみた　最後にみた　すがたを
　覚えている　覚えている　こころを

　Ah- 愛し日　Ah- いまいずこ

　火が消えるよ　火が消えるよ









　イヌワシのように

　真夏の朝　背のびして
　流れる雲　つかみとる

　南風から　あおられて
　君の街まで　とんでゆくよ
　僕の欲望は　そこで限りなく
　高く　高く　広がる

　　あー　君に会いたい

　今日も　陽が落ちた
　誰もいない部屋

　汚れたくつを　脱ぎ捨てて
　オレンジ色の屋根に登る
　僕の欲望は　そこで限りなく
　高く　高く　広がる

　　あー　君に会いたい

　両腕を開いて
　右足を前に
　イヌワシのように
　イヌワシのように

　君の街をこえて
　誰もいない空へ
　高く　速く　高く
　速く　高く　速く

　風を切って　速く








　さまよう旅人

　東からの　便りには
　恋にやぶれし　逃亡者　逃亡者　逃亡者
　南向きの　港から
　風に追われし　冒険者　冒険者　冒険者

　　　願いは　はるかに
　　　さまよう　旅人

　西に揺らぐは　陽落の
　光さみしき　水平線　水平線　水平線
　北の空ゆく　静寂の
　夢に薫るは　流星群　流星群　流星群

　　　家路に　こがれて
　　　さまよう　旅人









　青い目の兵士

　青い目の兵士がいう
　君たちの未来はもらった
　八月の空から　支配者の警告
　風もないとこ　真昼のころ
　人の影など　みえない
　civilian...

　赤い手の兵士もいう
　君たちの時代は終わった
　罪深き行為を　洗い流す計画
　誰の為だか　子供のころ
　人の道だと　教えられた
　civilian...

　　神よ　神よ　善き人々
　　神よ　神よ　善き人々

　愛がないのは　アタシのせい
　愛せないのも　アタシのせい
　乾いた花　窓にかざり
　涙ひとすじ　我を失くす
　civilian...

　神風が吹いたら　あの空をみにいこう　さあ