森の中 森の中 遊ぶ子供たち はねる木霊ら 少年は虫を売って暮らしておりました 夕暮れに 薫りたつ草の香 騒ぎたてる いくつもの気配が 緑色の小部屋 ささいなことから全ては始まり 少年は 海を越えて この国を出ていきました 赤々と染まりゆく 兵士たちの いる街では 夢でみたとおりの 空の下に こぶしを 振り上げて叫ぶ人々 こぶしを 振り上げて叫ぶ人々 カブトムシをとりにいこう カブトムシをとりにいこう 束になってゆく 束になってゆく..... 地下室を出て 空をつかんだ 精霊たちの 声がきこえる 束になってくる...... 精霊たちは 幼な子のよう あの人をみる 私の心 愛が 形を変えて やがて 骨を砕いた 赤き 血は煮えたぎり 熟れた 肉を焦がして