マスターに、またふらっと行ってもいいですか？とメールを送ったら、いつでもどうぞという返事だったので、週末に行ってみるつもりだった。パニックパラダイスは、高校時代よく出入りしていたFANFANというジャズバーのマスターが１１年前に始めたロックバーだ。１１年前ということは、私はもうすでに長崎を出て東京で暮らしていたのだが、何年前だったか、帰郷の際、偶然、服田洋一郎さん（はっちゃん）と入道さんのライブをやっていて、感激して観にいった。（不思議なことに、そのとき東京に戻る飛行機ではスライダースのハリーと一緒だった）はっちゃんのライブは東京でも年に１度見れるか見れないか、、。ラッキーな帰郷だった。マスターとは、その時初めて話した。その日のビデオをダビングして欲しいというとても厚かましいお願いをした。はっちゃんがOKならダビングしてもらえるとのことで、はっちゃんに尋ね、（はっちゃんと話したのもこの時が初！）了解を得た。それから、数年後、マスターは私の事は忘れてしまっていたのだが、ミチロウさんとイベントに出演決定し、パニックパラダイスでもライブやってみたい！とデモテープを持ち込んだ。騒音問題の為、チャージをとらないライブのみ可能とのことで、私は、お客の多い週末に飛び込みライブを許された。前にも書いたが、フランス人のバースデイパーティで盛り上がっていて、無視されていたと思ったらあとで声をかけてもらい反応がよかった。ここでの経験は、海外で日本語でうたう事を真剣に考えるきっかけとなった。そして、マスターの愛情一杯のPA。今回も、低音をガンガンだしてもらい、案の定、苦情がきたらしい。ライブを終え、飲んでいると、さっきの演奏をかけてくれる。二人の共同作業による音が店に溢れる。どこのライブハウスのPAよりも、マスターの音は私を理解し愛してくれている音だ。ヨーロッパ行きを心から応援してくれるマスター。。パリに住んだことがあるらしい。。。マスターとの音は、私の今までのライブの中で最高の音源となった。
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