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2003年8月3日(日)調布駅前南口野外特設ステージ
第20回 平和のつどい


    ”非核平和都市宣言を記念する市民のつどい”
    主催:調布市/協賛:調布市原爆被爆者の会

    原爆パネル展示/ピースコンサート/語り継ぐ被爆体験:17:00〜18:00



    w) Sharmin/e.cello Ito Kenichi/Drums

    「平和のつどい」参加に寄せて

    今回で4回目の出演になります。
    昨年第19回平和のつどい参加後、アメリカで演奏する事が決りました。
    その頃のアメリカはブッシュ大統領がイラクへの攻撃の準備をしていました。 被爆二世である私が、代表曲ハカイを引っさげて、 原爆を落とした国アメリカで演奏する事にとても複雑な気持ちでした。

    アメリカの人たちの中には、原爆によって戦争を終わらせることができたのだと原爆を否定しない人、 今も核兵器を開発したり造ったりしている人もいます。 そのアメリカの人たちの前で、被爆二世の私が演奏し反核の気持ちを表すことは、 とても勇気のいることでした。

    私は、9.11の同時多発テロで崩壊していくツインタワーをテレビで見た時 「ざまあみろ、これでアメリカ人も痛みがわかっただろう」 という気持ちがありました。 何の罪もなく亡くなった人たちの命の重みをわかっているはずなのに、 自然に沸き上がったこの気持ちにとまどいました。 私は心の奥底でアメリカを恨み続けていたのでしょうか。

    実際アメリカに行けば、一人一人はとても良い人達で、友達もたくさんできました。 中には、ブッシュ大統領に反対したり、原爆のことをI'm sorryと謝る人もいました。 9.11の犠牲者の為にハカイをうたったニューヨークのライブハウスでの演奏中、 世界中の邪悪な力の犠牲者の悲しみが押し寄せてきました。

    アメリカは私達のうたや反対署名運動、デモを無視してイラク戦争を始めました。 何をやってもダメなのか、又、同じ過ちをくり返すのかと絶望の日々もありました。

    でも今は例えどんなに最悪の状態になっても 私には長崎で生まれ、原爆の話をきき、育ち、そして歌をうたっている、 歌い続ける義務と責任があるのだと感じています。

    調布の皆さんと共に今日ここで歌える事を感謝しています。



    photo by Yoshiaki Takahashi






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